カレーディナー
今回はモロッコについて語りたいと思います。 福岡市中央区赤坂3丁目にあるカレーとモロッコ料理の店、Zelliges[ゼリージュ]さんにみんなでディナーに行ってきました。 遠いアフリカ大陸の国、モロッコに思いを馳せながらカレーを頂きました。
まずは店構えからですが、北アフリカ風(きっとそうに違いない)が施されています。 私のイメージとしてはイスラム教のムスクにありそうな装飾です。 建物の色も地中海を思わせる鮮やかな黄色。
焼きカレー
私が注文したのは焼きカレーです。 野菜とチーズがこんがりと焼かれていてとても美味しかったです。 まさに女子好みの見た目と味です。
ミールス
店長は南インド風カレーを注文。 丸い円盤状の物はナンではありません。 これはパーパドと呼ばれる物です。 Wikipediaによるとパーパドは「南アジアの極薄のクラッカーの様な食品である。作り方は地域毎、また家庭毎に異なるが、一般的にはレンズマメ、ヒヨコマメ、ケツルアズキまたは米粉から作られる」とあります。
このようなカレーはミールスと呼ばれ、ナンではなく、パーパドやインディカ米またはバスマティ米と一緒に食べます。 野菜や豆やスパイスをふんだんに使い、バターや生クリームの使用を抑えたとてもヘルシーな南インドで食されるカレー料理なのです。
スパイシーでとてもあっさりとしていて美味しかったです。 日本ではミールスを提供する店はまだまだ少ないのでとても貴重な経験となりました。 しかしなぜモロッコ料理店で南インドのミールスや欧風カレーなのかは謎であります 😆 。 モロッコと言えばクスクスを思い浮かべてしまいますが、この店にはありませんでした。 オーセンティックなモロッコ料理が食べられる店と言うよりはモロッコ好きの店主が営むカレー屋さんと理解しておくと良いと思います。 実際に食べログでのジャンルも「欧風カレー」の店となっています。

モロッコ料理の代表であるクスクス(この店の画像ではありません) Couscous of Fès from 09.06.2007 by Beata Gorecka
ゼリージュ (Zelliges) – 桜坂/欧風カレー [食べログ]
モロッコについて調べてみました
ついでにモロッコについて調べてみました。 こちらが国旗です。

Author:Denelson83, Zscout370
モロッコの基礎情報
モロッコの基本的な情報についてWikipediaで調べてみると以下のような情報がありました。
公用語: アラビア語、ベルベル語
首都: ラバト
最大の都市: カサブランカ
政府: 国王 ムハンマド6世
首相 : アブデルイラーフ・ベン・キーラーン
面積: 総計 446,550km2(56位)
水面積率 : 0.1%
人口: 総計(2012年) 32,520,000人(???位)
人口密度: 72人/km2
GDP (MER): 合計(2008年) 863億ドル(57位)
GDP (PPP): 合計(2008年) 1,367億ドル(51位)
1人あたり: 4,349ドル
独立: フランスから1956年3月2日
通貨 :モロッコ・ディルハム (MAD)
時間帯: UTC ±0(DST:+1)
地理的には北アフリカの地中海沿いでスペインの対岸に位置しています。 ちなみに国教はイスラム教になります。 公用語はアラビア語とベルベル語です。 私のイメージではモロッコはフランス語だったのですが、Wikipediaによると「かつてフランスの保護領であったためフランス語が第二言語として教えられ、政府、教育、メディア、ビジネスなどで幅広く使われ、全世代に通用するなど準公用語的地位となっている」とありました。 納得です。 フランス語は世界中の多くの場所、特に観光地で使用されている気がしますね。 英語の次にチャレンジするにはフランス語がいいかもしれませんよ。 でも老後でないとそんな余裕がないかもしれませんね。 とりあえずは英語ができればなんとかなるかもしれませんからね。
日本からの行き方
日本からだと中東か欧州経由になります。 中東経由だとエミレーツ航空(ドバイ)、カタール航空(ドーハ)、エティハド航空(アブダビ)になります。 エミレーツ航空の場合は合計で約23時間ほどかかります。 ヨーロッパ経由だとアリタリア航空(ミラノかローマ)、エールフランス航空(パリ)、KLMオランダ航空(アムステルダム)、アエロフロート・ロシア航空(モスクワ)などがあります。 欧州経由だと約18時間と早いですが、中東系の航空会社の方がオイルマネーの恩恵があって安いです。
モロッコの風景
モロッコ国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が8件存在するそうです。
マラケシュの旧市街

Author: Marcin Sochacki, 2004
マラケシュの旧市街は世界遺産です。

The moment of sunset_El Manara by محمد بوعلام عصامي
この建物はマラケシュのメナラ庭園です。
フェス旧市街

Author: China_Crisis

Author: mtsrs
なんとも趣のある町並みですね。 でも歩くにはちょっと怖いかも。
南部のサハラ砂漠の砂丘

author: משתמש גילגמש
やはり北アフリカと言えばサハラ砂漠です。 モロッコにもやっぱりあるんです。 THE SAHARAが。 同席していた会社の人は子供の頃にパリ・ダカールラリーを見ていて、こういった光景に憧れていたそうです。

Author: Dakar organization

Author: MAINDRU PHOTO
まさに男のロマンと言う感じですね。
モロッコの治安
治安に関しては外務省海外安全ページによると全土:「レベル1:十分注意してください。」とありました。4段階の中の一番下なので安全かと思いきや、そうでもないようです。 ブラジルは一部地域でレベル1となっていますが、モロッコは全土でレベル1なのです。 会社に前職の電器メーカーでブラジルのサンパウロ(レベル1)に7年ほど駐在していた人がいるのですが、普通にバイクに乗った少年が銃を持って強盗をすると言っていました。 したがって夜などは信号が赤でも停止せずに通り抜けても良いと言っていました。 また知り合いの友人が旦那さんの仕事の都合でペルーの首都のリマ(レベル1)に駐在していますが、運転手付きの生活で一人では買い物でも外出しないと言っており驚きました。
トルコのシリア国境は最大のレベル4の退避勧告でした。 トルコ国内は他にもレベル1、2の地域が広域に広がっており、知り合いが数年前に母娘でトルコに旅行したのですが、「もう行けなくなったね」と最近言っておりました。 やはりISISの活動で緊張が高まっているようです。
外務省の海外安全マップ
これをみるとエジプトやインドと言った人気の観光地が全域で危険であることが分かります。 また近いところではロシアも全域ですね。 意外なことに危険と言われる南アフリカもヨハネスブルグ、ダーバン、ケープタウンなどの都市部のみがレベル1、ブラジルも都市部がピンポイントで黄色になっており、全域で色が付いている国は本当に危険であることが分かります。 最近よく「日本人女性が世界のこんなところにいた」という番組がありますが、本当にすごいなと思ってしまいます。
ちなみに実は私は学生時代にモロッコ人の知り合いがいたのですが、苦い思い出があります。
私が行った一番危険な場所はメキシコのティファナで黄色いレベル1になっています。カリフォルニア州サンディエゴから車で南に少し走ったところにある国境の街ですが、麻薬ギャングと警察が抗争をしており、歩ける雰囲気ではなかったです。 1998年と2012年に二度行ったことがあるのですが、昔は安全でアメリカ人や日本人も多くいました。 しかし最近行ったときは北斗の拳の世界で、警察はマシンガンを持っていました。 サンディエゴの人に聞いても「行かない」という人もいました。 その一方で「親戚が住んでいるから良く行くけど大丈夫だよ」という人もいました。 私が行ったのは夕暮れで暗くなってくる時間だったので国境周辺の商店にしか行きませんでした。 もう危険な場所には行かないようにしたいですね。
より詳しく海外の治安情報を知りたい方は外務省海外安全ページをどうぞ。
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